2020年10月23日、卵巣がんステージⅡb(のちにⅣbと診断変更になりました)が発覚しました。
この診断にたどり着くまで、つまり「なんかおかしいな~」と自覚してから実に1年5か月がかかりました。
どうしてそんなに時間がかかったのか?
それは最初におかしいと思ったのが”たま~の腹痛と軽い下痢”だったからだと思います。
過敏性腸症候群かな?
それまでの私は2017年に虫垂炎と腸重積で入院した以外は特に大きな病気もせず、健康には自信がありました。
暴飲暴食をしてもお腹を壊したりすることがなかったため、胃腸は丈夫な方だと思ってました。
そんな私がめずらしく月に2回も軽い下痢になっちゃったのが2019年5月。
原因も思い当たらず、気にも留めていませんでしたが、7月にまた同じような症状が出ました。
4月に職場内の移動で、慣れない仕事に変わったストレスだろうと思いました。
その後、9月、10月と下痢をする回数が少しずつ増えていき年末には結構な頻度で下痢&腹痛。
その頃、仕事のストレスに加えて家庭内のゴタゴタによるストレスもあったので、私は勝手に「過敏性腸症候群かな?」なんて思ってました。
年が明けて2020年、しばらく様子を見ていましたが一向に改善する気配もなく、それどころかだんだん調子が悪くなりました。
お腹が痛くて1日何度もトイレに行く、夜中もお腹がしぶるように痛くて何度もトイレに…。
それと同時に右側の骨盤、太ももにも何とも言えない強い痛みが起きるようになりました。
夜中に痛みで目が覚めて1~2時間は眠れません。
そこで、2020年3月の終わりに職場近くの消化器内科へかかりました。
大腸内視鏡では直腸に炎症があるけど軽いね…ということで薬を処方してもらい、通院しながら様子を見ていたら腹痛は治まってきました。
7月にもういいでしょうということで薬をやめたのですが、何だかやっぱりすっきりしない。
通院をやめて少ししたらやっぱり以前と同じように腸が痛いし、1日何度もトイレに行くし、粘液便も治まらない…。
そのうち体の右側だけ、骨盤から太ももにかけて何とも言えない痛みで夜中に目が覚めて眠れない日が続きました。
日赤病院でしっかり検査へ
そこでお盆休み明けの8月28日、もう大きな病院でちゃんと調べてもらおう!ということで市内の日赤病院へ!
この頃、今までなら何てことなかった階段を昇るときに息切れを感じていて、家の2階に上がるだけで肩で息をするほどでした。
横になると苦しくて、呼吸が整うまで布団に入ることができませんでした。
横になっていて身体を起こすと軽い咳がでるようになって、カゼでもないのに何でだろう?と不安を感じることが多くなりました。
それと同時にみぞおちからおへそのあたりまでが張る感じがして、食事はほとんど食べられない状態、3~4口でもうお腹いっぱいでした。
体重も消化器内科の通院をやめてから比5キロくらい減っていました。
でも、5キロという数値以上に見た目が痩せたようです。
周りのみんなが痩せた痩せたと言うし、いつも見ている主人にも痩せすぎと言われていました。
思えば、お腹に4リットルほどの腹胸水が溜まっていたので実際には10キロ近く減っていたわけです。
お腹の張りで食べられないので、いくらダイエットしても痩せなかったのが怖いくらい体重が減っていきました。
息切れは心臓?みぞおちが張るのは膵臓の病気?なんていろいろ検索してはいたのですが、その中にお腹の張りは卵巣がんの可能性というものもありました。
でも1ミリもがんを疑っていなかったので、「卵巣がん?ないわー・・・」と読み飛ばしていました。
日赤病院では「もう一回大腸内視鏡しましょう。」ということで9月18日に検査をしました。
この検査のとき、お腹のハリのためか今までにないほどの息苦しさで技師の方に「苦しいです…息ができません…」と訴えたことを覚えています。
意識朦朧でやっと検査を終え、3週間後の結果は異状なし。
死ぬ思いしたのに(´;ω;`)ウゥゥ
このとき先生に「胃の辺りが張る」「息切れがする」ということを伝えたら、一瞬先生の顔色が変わったのを覚えています。
そして胃カメラとCTを受けることに。
胃カメラは異状なしでした。
CT検査で卵巣がん発覚
CT撮影は10月21日、日赤病院の初診日から2ヶ月近くも経っていました。
なんで大きな病院はこんなに時間がかかるんでしょう。
この頃にはもう普通に歩くのも苦しいし、少しの振動で痛むくらいお腹がパンパンでまるでカエルのお腹のようになっていました。
スーパーで買い物とか無理になっていて、夕ご飯も作ることができず吉野家のテイクアウトとかお惣菜続きになっていました。
のんきな私でも明らかにおかしい!というレベル。
CTの技師さんにも「息、苦しいでしょう?」と心配されました。
撮影中でもお腹の中の状態がわかるんでしょうかね?
2日後の10月23日、CTの結果の出る日。
一人で病院へ行ったら、妖怪シェアハウスに出ていた毎熊克哉さん似の消化器内科のT先生が「今日は一人で来ましたか?お家の人は一緒じゃありませんか?」と言うので、深刻なことが起こってるんだな…と悟りました。
「胃腸はなんともありませんが、右の卵巣に腫瘍ができていますね。それも悪性の可能性が高いです。腹水と胸水もかなり溜まっています。」
「あ~。。私、癌なんだ。」
以外と冷静にT先生の言葉を聞くことができました。
「ここからは婦人科で診ることになるので手続きしますね。」
とT先生が言いました。
T先生、短い間でしたがお世話になりました。
毎熊克哉さんに似てたわー。。。
お腹の不調を抱える女性へ
自分の体でも自分がいちばんよくわかるわけじゃないんだな~と実感しました。
女性はお腹の不調が起こったら、必ず婦人科も受診するべきだと思いました。
私は「ストレスのせいで腸が悪い」という思い込みで消化器内科を受診することしか頭になく、お腹の張りをネットで調べていた時も卵巣がんという文字を何度も目にしたのに、自分は違うと何故か思ってしまいました。
思えば腸が痛い以外にも、右下腹がシクシク痛いなと思うことも何度かありました。
これも「また盲腸かな?」と勝手に自己判断してしまったり。
このときに少しでも婦人科系の病気を疑っていたら、もっと早く発見できたのかな?と少し後悔もあります。
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