2020年10月23日、卵巣がんと診断されました。
正確にはこの時点では卵巣がんの疑いですし、ステージも断定されていません。
卵巣がんは癌細胞がどの程度広がっているかを手術によって判断するそうで、手術後にはじめてステージが決まります。
消化器内科から婦人科へかわり、担当医はまだ30代前半くらいの若いK先生。
これからの検査や治療のことなどとても丁寧に説明してくれました。
CT、MRI画像からわかった卵巣の状態とは
この日は改めてCT、そしてMRI、心電図、レントゲン、血栓の有無などひととおりの検査。
私の場合はCT検査で右卵巣に12センチ大の多房性嚢胞状腫瘤を認め卵巣がんを疑うとのこと。
腫瘍は被膜外へ高度に進展していて、子宮や直腸に浸潤している可能性あり。
多量の腹水と大網播種・腹膜播種を疑う所見を認めるということでした。
・CEA:21.3ng/ml(基準値は0.1~5.0、20以上で高度上昇)
・CA19-9:68232.9U/ml(基準値は37以下、100以上で高度上昇)
・CA125:2564.4U/ml(基準値は35以下、100以上で高度上昇)
え?・・・なんか間違ってませんか?異常すぎるでしょ。
今後の予定としては組織型を確認するための手術を10月30日に腹腔鏡手術で行い、腫瘍組織の採取をするとのこと。
腹腔内の癒着の程度や腹膜播種の広がりも確認するそうです。
腹水・胸水を抜く治療
とにもかくにも検査中も待っているときも、お腹が張って苦しくて痛くて早く楽になりたい~!しか考えられないくらいでした。
CT画像では胸水に押しつぶされて、右肺が握りこぶしくらいの小ささまで委縮してました。
腹水が横隔膜の穴(もともと誰でも空いてるそうです)から胸の方に上がってきて肺を圧迫していたため、少し動いただけで肩で息をするくらい息切れがひどかったです。
呼吸器内科の女医さんに「相当苦しかったでしょう?よく家事とかお仕事とかしてましたね。」と言われました。
処置室で横になり、まず腹水を抜きました。
お腹に針を刺して、どのくらい時間がかかったかはよく覚えていませんが、10分とか?だったかな~。
2リットルくらい抜けたそうです。
次に胸水を抜きます。
これが腹水と違って、針刺して抜いて終わりじゃないんですね~。
右肋骨の横に鉛筆の太さくらいのチューブが通る穴を開けて、肋骨の間から背中の方へググーーッと通すのですが、麻酔してくれるけどすごく嫌な痛さ。
主治医のK先生に「もう二度とやりたくありません。」と言いました。
「また貯まるようならやりますけどね~。」と笑顔で言い返されましたが。
このチューブはドレーンバッグという容器と繋がっていて、そこに抜けた胸水が貯まるようになっています。
2リットルくらいの水をためることができます。
予定では2泊3日で抜いて、その後数日空けて手術ということでしたが、なかなか水が止まらず結局手術が終わって退院するまで2週間ずーっとつけっぱなしでした。
ドレーンバッグ4回くらい交換したから、8リットルほど抜けたんですね。
抜いても抜いてもできる水…。
トイレや院内コンビニ行くにもそれ引きずって行かなきゃなのでとっても邪魔!
でも、後半は体の一部になって外すときにはちょっとさみしいという複雑な心境になりました。
入院前より退院時の体重は4キロも減っていました。
4キロの水と毎日生活してたんだ・・・重っ!
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